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財務・会計

中小企業が最低限押さえておきたい財務指標7選

著者: 糸川 純平

中小企業が最低限押さえておきたい財務指標7選

財務管理は税理士に任せきり——多くの中小企業に共通する姿です。しかし、経営者が自社の数字を把握していないと、資金繰りの悪化や収益性の低下を見逃すリスクがあります。

難しい会計知識がなくても、いくつかの指標を定点観測するだけで、自社の経営状態は驚くほど見えてきます。本コラムでは、最低限押さえておきたい7つの財務指標を解説します。

1. 売上総利益率(粗利率)

売上総利益 ÷ 売上高 × 100

「儲けの源泉」を見る最も基本的な指標です。粗利率が下がっているなら、仕入価格の上昇か、安売りが進んでいる可能性があります。まずは自社の粗利率の推移を追いましょう。

2. 営業利益率

営業利益 ÷ 売上高 × 100

本業でどれだけ稼げているかを示す指標です。粗利は出ているのに営業利益が薄い場合、人件費や経費などの固定費が利益を圧迫しています。

3. 流動比率

流動資産 ÷ 流動負債 × 100

短期的な支払い能力を確認する指標です。一般に120%以上が一つの目安とされ、100%を下回ると資金繰りに注意が必要です。

→ 資金繰り改善の具体的なステップは資金繰り改善の基本で解説しています。

4. 自己資本比率

自己資本 ÷ 総資産 × 100

財務の安定性を測る指標です。比率が高いほど借入依存度が低く、不測の事態に強い財務体質といえます。中小企業では30%以上が一つの目標になります。

5. 労働生産性

付加価値 ÷ 従業員数

従業員1人あたりが生み出す付加価値を示します。人手不足の時代に「少人数で高い成果を出す」経営を目指すうえで、最も重視したい指標の一つです。

6. 売上債権回転期間

売上債権 ÷ 月商

売上が現金化されるまでの期間を表します。この期間が長いほど資金繰りは厳しくなります。回収サイトの見直しは、資金繰り改善の第一歩です。

資金繰り改善の具体的な5つのステップも合わせてご覧ください。

7. 在庫回転率

売上原価 ÷ 平均在庫

在庫がどれだけ効率的に売上につながっているかを示します。製造業・小売業では特に重要で、回転率が低い場合は過剰在庫や滞留在庫を疑いましょう。

業種別の参考値も意識しよう

これらの指標は、業種によって標準的な水準が大きく異なります。製造業・建設業・小売・卸売など、自社が属する業界の平均値と比較することで、自社の立ち位置がより明確になります。

まとめ:数字は「経営の健康診断」

財務指標は、決算という結果を読み解くだけのものではありません。月次で定点観測することで、経営の変調をいち早く察知できる「健康診断」になります。

財務・会計コンサルティングでは、財務指標の改善支援について詳しく紹介しています。

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