支援の背景
同社は長年にわたり建設・資材関連事業を手がけ、インフラ整備を中心に事業を展開してきました。しかし近年、熟練技術者の高齢化と若手人材の採用難という業界共通の課題に加え、紙ベースの業務管理や属人的な情報共有体制が経営効率を大きく圧迫していました。
経営層は、デジタル技術の活用による業務効率化が急務であると認識していましたが、どこから着手すべきか明確な道筋が描けていませんでした。加えて、長年明文化されてこなかった企業理念やビジョンの不在が、組織の一体感を損ない、多くの社員の方向性が統一されていない状況でした。
こうした複合的な課題に対し、DX推進と組織変革を同時に進める包括的な支援が求められました。
支援内容
経営理念・MVV策定
経営陣および各部門のキーパーソンへのヒアリングを実施し、会社の原点や社員が大切にしてきた価値観を丁寧に掘り起こしました。ワークショップ形式で議論を重ね、全社員が共感できるミッション・ビジョン・バリューを策定しました。
DX戦略策定・IT/AI導入支援
現場の業務実態を詳細に調査し、デジタル化による効果が最も高い領域を特定しました。施工管理のクラウド化、資材発注のシステム化、AI を活用した工程最適化など、3年間のDXロードマップを策定し、段階的な導入を支援しました。
業務棚卸表・フロー策定
全部門の業務を棚卸しし、多数の業務プロセスを可視化しました。重複業務や非効率な承認フローを洗い出し、標準業務フローとして再設計することで、DX施策の土台を構築しました。
教育研修企画・組織開発プログラム
DX推進を担う社内人材を育成するため、階層別の研修プログラムを設計しました。管理職向けのDXリテラシー研修、現場リーダー向けのデジタルツール活用講座、若手社員向けのデータ分析基礎講座を体系的に実施しました。
成果・効果
- 経営理念・MVVの策定により、社員エンゲージメント調査のスコアが大幅に向上
- 施工管理クラウドシステムの導入により、現場報告業務の工数を約4割削減
- 業務フローの標準化により、新入社員の業務習熟期間を大幅に短縮
- DX研修の受講率が高水準に達し、デジタルツールの自発的活用が促進
- 資材発注システムの導入により、発注ミスが大幅に減少し、在庫管理コストも削減
「理念策定からDX推進、人材育成まで一貫して伴走いただいたことで、組織全体が同じ方向を向いて変革に取り組めました。現場の意識が目に見えて変わったことが、何よりの成果です。」
※本事例は、当社の支援内容をわかりやすくお伝えするために内容を一部調整しています。